スルホ化されたままでFab活性、Fc機能を有する
Fc領域の効果:オプソニン作用
献血ベニロン-Ⅰは、補体存在下で好中球のオプソニン活性を有し、添加1時間後から好中球の多剤耐性緑膿菌殺菌(貪食)作用を促進しました(in vitro)1)。
図1 多剤耐性菌に対するオプソニン作用(in vitro)1)
方法:多剤耐性緑膿菌液(1×106CFU/mL)と好中球液(1×106cells/mL)、補体液の混合液に献血ベニロン-Ⅰ(1mg/mL)又は滅菌生理食塩水(免疫グロブリン製剤非添加群)、PEG処理人免疫グロブリンを加え、35℃で1時間又は4時間好気培養した後、1mLあたりの生菌数を算出した。コントロール群は菌液0.1mLに滅菌生理食塩水0.9mLを添加したものとし、各群5検体の測定を行った。
1) 松田孝二、ほか.: 診療と新薬 2012; 49: 1055-1059.より一部改変
本研究の著者には帝人ファーマ(株)の社員が含まれます。