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重大な副作用(抜粋)

無菌性髄膜炎(頻度不明)

重大な副作用(抜粋)

無菌性髄膜炎(頻度不明)

大量投与により無菌性髄膜炎が
あらわれることがある

対処法
無菌性髄膜炎があらわれた時の対処法1)
IVIGの投与を中止します。
※中止後、短期間(2~3日程度)で軽快します。
※髄液細胞数も発症後10日以内に著明な改善を示す症例が多いと報告されています。
予防法
無菌性髄膜炎を予防するには2)~4)
投与速度を遅く設定します(ベニロンの投与速度参照)。
特に、片頭痛や頭痛の既往歴がある患者に大量投与する場合はゆっくり投与します2)
投与前にステロイドを投与するとの報告があります3)
水分補給を行うとの報告があります4)
川崎病や心機能が低下している患者の場合は、容量負荷となることが考えられるため、注意が必要です(慎重投与「心機能の低下している患者」参照)。

無菌性髄膜炎の発現機序

過敏性反応1) ITP(特発性血小板減少性紫斑病)に対するIVIG使用による発症例で、末梢血および髄液中の一過性好酸球上昇やDLST陽性の報告がみられることから、過敏性反応が示唆されています。
免疫複合体沈着によるⅢ型アレルギー反応1) 原因薬剤がハプテンとして髄液中あるいは髄膜表面の蛋白と結合した結果、免疫原性をもって抗原分子となり、患者体内に既存する自己抗体と免疫複合体を形成して髄膜に沈着し、副次的に髄膜炎症状を引き起こします。ITPにおける発症例が多く報告されています。
神経疾患の場合、炎症性ニューロパチーの神経根脱髄性病変のためblood-nerve barrierが破壊されます。その結果、血中に投与された免疫グロブリンが破壊された部分から容易にblood-nerve barrierを通過し、髄液中へ達した免疫グロブリンが髄膜の血管内皮に作用することで、サイトカインを介した炎症反応を引き起こすといわれています5)
処理方法や添加物の異なる製剤や、ロットを変更して投与しても繰り返し発症する例があるとの報告や、同一症例で複数回発現する場合は、製剤やロットを変更すると発症しないという報告があり、製剤やロットによる違いがあるかどうかについては見解が分かれています1)

無菌性髄膜炎のリスク患者1)

大量投与患者

無菌性髄膜炎の時期・兆候1)

時期:
投与開始後短期間(6~48時間以内)
兆候:
頭痛、嘔気・嘔吐、発熱などの症状と項部硬直、Kernig徴候の髄膜刺激所見
  • 髄液所見の特徴:
  • ①外観が透明・無色
    ②細胞数は初期では多核球優位に増加し、その後単核球増加を示す
    ③総蛋白量は正常または軽度上昇
    ④糖量は正常

献血ベニロン®-Ⅰの副作用として無菌性髄膜炎が報告された症例は、以下の基礎疾患で多くなっていました(承認時及び使用成績調査結果6))。
基礎疾患:ギラン・バレー症候群、川崎病の急性期

関連情報

製剤による無菌性髄膜炎の発現頻度2)

川崎病の急性期におけるIVIGの大量投与(2g/kg体重の単回投与)に関する国内製造・販売5社(4製剤)の合同使用成績調査において、無菌性髄膜炎の発現頻度には製剤間による差は認められなかったと報告されています。

参考文献
1)
榊原清一, ほか: 小児科 2001; 42(6): 985-990.
2)
佐地 勉, ほか: Prog Med 2012; 32(6): 1369-1375.
3)
Molina JM, et al: Clin lufect Dis 1992; 15(3): 564-565.
4)
Chérin P, et al: BioDrugs 2010; 24 (4): 211-223.
5)
斉木三鈴, ほか: 神経治療 2003; 20(6): 731-735.
6)
献血ベニロン-Ⅰインタビューフォーム
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