免疫グロブリンの実力免疫グロブリンの実力

menu

製品基本情報製品基本情報
製品基本情報製品基本情報
IVIG製剤の適正使用のために

その他の副作用(抜粋)

IVIG製剤の適正使用のために

その他の副作用(抜粋)

献血ベニロン-Iの使用に際して、添付文書から「その他の副作用」を抜粋し、関連情報を紹介しています。

全身の軽度副作用1),2)

頭痛、悪寒、悪心、発熱、疲労感、筋痛、関節痛、血圧上昇、動悸、血圧低下、蕁麻疹、皮疹(汗疱)などがあります2)

即時型副作用(投与開始時に発現)
軽度の発熱や蕁麻疹様反応などの場合は、抗炎症薬(アセトアミノフェン、NSAIDs、抗ヒスタミン薬や低用量ステロイド)を前投与することで予防できる場合があります1)
頭痛、悪寒、筋肉痛、胸部苦悶感、全身倦怠感、発熱、悪心などが発現した場合は点滴速度を遅くすることで1~2日で消失します2)
遅発型副作用(投与1~3日後に発現)
倦怠感、動悸、関節痛、皮疹などがあり、多くは自然治癒します1)

頭痛1),3)

頭痛は比較的頻度の高い副作用の1つですが、投与速度を遅くする、あるいは消炎鎮痛薬の投与で速やかに症状は改善します1)
投与後数時間から数日後より発現する場合は、無菌性髄膜炎の発症を示唆する報告があります3)
片頭痛の既往歴がある患者には、片頭痛の発現リスクを低減させるためにIVIG投与前および投与中に片頭痛治療薬を投与することをすすめるとの報告もあります1)
頭痛の程度が高度な症例では、無菌性髄膜炎の併発を疑う必要があります3)

皮疹(汗疱)

IVIG大量投与後、掌蹠の小水疱が出現することがあります。
そのうち4割程度は掌蹠以外の部位にも拡大して認められます4),5)

投与開始3~13日後に出現することが報告されています4),5)
基礎疾患としては神経疾患が9割程度を占め、ITP、習慣性流産においても認められます4),5)
IVIGの大量投与により一過性の血清IgG濃度が上昇した際、その一部が表皮内に沈着し、病理組織学的に表皮の厚い掌蹠ではIgGの排泄が遅延することにより発現するとの報告もあります4)
自然治癒する場合もありますが、抗ヒスタミン薬やステロイドの内服または外用が有効で、その多くが軽快します5)
IVIGを複数回投与することによって皮疹の出現が早まり、重症化したとの報告があります4)
皮疹は各種IVIG製剤で認められ、製造ロットにも無関係であることから、添加物に関係せず、IVIG製剤そのものによる副作用と考えられています5)

肝機能検査値(AST、ALT)の上昇

IVIG製剤の副作用として肝機能検査値(AST、ALT)の上昇がみられます6)~8)

川崎病では肝機能異常が認められますが、川崎病患者では少なくとも30%前後に程度の差はあるものの、川崎病の疾患そのものに起因する肝障害を生じている可能性があります9)
川崎病の急性期におけるIVIGの大量投与(2g/kg体重の単回投与)に関する国内製造・販売5社(4製剤)の合同使用成績調査において、4製剤合計による肝機能異常は約1%(69例/7,259例)でしたが、同じ使用成績調査において献血ベニロン-Ⅰ単独で集計した結果、肝機能異常(肝障害、検査値異常含む)は約1%(21例/2,235例)であり、製剤間による差は認められませんでした7),8)
ギラン・バレー症候群では、IVIG投与前にすでに肝機能異常である比率が高い(35~38%)ことがわかっています。IVIG投与により肝機能異常の比率は68~69%に増加することが報告されています6)
献血ベニロン-Ⅰの使用成績調査(5年間の中間集計)において、特にALT値の変動に着目して検討したところ、ギラン・バレー症候群におけるALT値はIVIG投与後8~14日で最大値となり、その後回復していました。 発現機序について、この検討ではギラン・バレー症候群において特にALT上昇が多くみられることから、IVIG投与に加えてギラン・バレー症候群の疾患そのものに起因する可能性も考えられると報告されています6)
参考文献
1)
Cheng MJ, et al: Drugs Aging 2011; 28(9): 729-736.
2)
日本神経学会監修: ギラン・バレー症候群、 フィッシャー症候群診療ガイドライン2013, 南江堂, 東京, 2013.
3)
多田由紀子, ほか: 神経治療 2002; 19(4): 415-420.
4)
長田 彩, ほか: 臨床皮膚科 2008; 62(10): 708-711.
5)
江原睦子, ほか: 臨床皮膚科 2005; 59(7): 624-627.
6)
濱口勝彦: 診療と新薬 2006; 43(11): 1175-1190.
7)
佐地 勉, ほか: Prog Med 2008; 28(7): 1687-1693.
8)
一般財団法人化学乃血清療法研究所, ほか: Prog Med 2007; 27(9): 2190-2211.
9)
鈴木啓之: 小児科診療 2011; 74(8): 1133-1136.
更新コンテンツ更新コンテンツ
人気記事人気記事

ページのトップへページのトップへ